悪意の遺棄とは | ブログ | 千葉県千葉市 千葉中央駅【法律事務所大地】

「悪意の遺棄」という言葉を、聞いた事はありませんか。
日常生活ではあまり耳にしませんが、法定離婚事由の1つです。
この記事では、悪意の遺棄について解説します。
▼悪意の遺棄とは
悪意の遺棄とは、夫婦として同居するうえで、ルールを守らずに共同生活を破綻させる行為です。
該当するケースとして、以下のようなことが挙げられます。
■同居義務違反
夫婦の根拠として法律上には3つの義務があり、その一つが同居義務です。
特に理由もなく別居したり、説明もなく家出をしたりすると同居義務違反になります。
このような別居が長期間続く場合は、夫婦生活が破綻していると判断され、離婚が認められます。
ただし、単身赴任や出張により別居している場合は悪意の遺棄には該当しません。
■協力義務違反
夫婦は、共同生活を支え合う協力義務があります。
働けるにも関わらず仕事をしなかったり、家事や育児を放棄したりすると協力義務違反に該当する可能性があります。
協力義務違反で処罰されることはありませんが、法定離婚事由の1つです。
■扶助義務違反
夫婦はお互いに助け合い、同程度の生活水準維持に努める扶助義務があります。
しかし相手が扶助を必要としているのに援助しないと、扶助義務違反になる恐れがあります。
例えば「収入があるのに生活費を渡さない」「相手が大きな病気をしたのに医療費を負担しない」などです。
▼まとめ
悪意の遺棄とは、夫婦間のルールを守らずに共同生活を破綻させる行為です。
法律上では、同居義務違反・協力義務違反・扶助義務違反の3つを指します。
ただし、正当な理由がある場合は該当しないため、気になる場合は弁護士に相談してみましょう。
『法律事務所大地』は、離婚問題の最適な解決策を提案いたします。
専門的な知識と経験を持つ弁護士が在籍していますので、お困りの際は千葉市の当法律事務所にご相談ください。